北海道旅 2017洞爺湖・定山渓 03

真駒内から1時間ほど運転して定山渓温泉へ。札幌市とは思えない自然豊かな景色。

水墨画のような景色

豊平川に沿うように大きなホテルや温泉宿が立ち並ぶものの、人が少なくちょっと寂しい温泉街。かつては賑やかで華やかな街だったのかなぁと想像しながら散策。

眠い目みたいな窓

スナックセセッカよさげ

定山渓温泉街の西側にかっぱ淵というところがあると聞いて、宿にチェックインしてから出かけてみた。犬の散歩にはちょうどいい。

遠野だけじゃなく定山渓にもあるのか、かっぱ淵。そしているのか、かっぱが。

丸いかっぱ

側転してるかっぱ

あまり期待せずに行ったものの、吊り橋を渡ったりお堂のかっぱ大王に挨拶をしたりと楽しかった。私以上に犬は楽しかったらしくいたるところで出会うかっぱに夢中になっていた。

この日の宿は、定山渓 ぬくもりの宿ふるかわ。小樽でも宿泊したふるかわの系列で、犬も泊まれるということでこちらを選んだ。

部屋はテラスに足湯がある和洋室。「わんちゃんと一緒にお楽しみいただけます」と案内いただいたものの、うちの犬は足がものすごく短いため足湯をすると全身ずぶ濡れになりそうなので、見学していてもらうことにした。

足湯を熱心に見学する犬

こちらの足湯も気持ちよかったけど、大浴場の温泉がとてもよかった。お湯はもちろん、木がふんだんに使われた浴室の設や雰囲気も良くて長湯してしまった。

食事は部屋食。犬がいるので気兼ねなくありがたい。お料理はどれもおいしかったと思う。あまり覚えていない。椅子とテーブルの高さがちぐはぐで腰にダメージを負ったほうの記憶が濃い。今はきっと変わっていると思う。

ピンボケだけどおいしかった

2017年5月某日 3日め

ぐっすり眠って翌朝もかっぱ淵を散歩。本物のかっぱには会えなかったけど、犬は土産物店で定山渓のゆるキャラであるかっぱの「かっぽん」のハンカチを購入していた。

定山渓は自然豊かでとてもいいところだった。犬にも優しい。

知らない植物

ここからは帰路に着くため一気に南下。北海道の道は運転が苦にならない。

途中、道の駅あぷたに立ち寄り休憩。新鮮な雲丹が一折ついたうに丼がテイクアウトできるので、車の中で食べた。豪華なおやつ。鮮度抜群のうにが甘くて最高においしかった。当時は1600円くらいだった気がする。今はきっと値上がりしただろうなぁ。

かわいいうに

虻田洞爺湖ICから高速道路に乗って、行きにも立ち寄った八雲PAで休憩と散歩をして、新函館北斗駅まで行き、レンタカーを返してお疲れさまでした。

帰りの新幹線の揺れが大きく犬がちょっと怯えていたが、やっぱりとてもおりこうにしていてくれて自宅まで無事帰れた。北海道とともに犬に感動する旅でもあった。

北海道新幹線のマンホール

自宅に着いて新函館北斗駅で買った豚わっぱ飯と鰊みがき弁当を食べた。鰊みがき弁当は、ニシンの甘露煮と数の子、わかめの煮物がごはんに乗ったシンプルな駅弁。すごくすごくおいしい。私の駅弁ナンバーワン。

最高の駅弁

母と犬と北海道を旅行することができて本当によかった。そして、犬連れ北海道旅行また行けそうだな、北海道最高だなという思いで眠りについた。

次回からはいよいよ、一人旅編かな?

北海道旅 2017洞爺湖・定山渓 02

2017年5月某日 2日め

朝目が覚めて、そのまま部屋から洞爺湖畔へ。波のない湖に澄み切った空と羊蹄山が映っている。なんてこった。ビューティフル。

凪の洞爺湖

爽やかな空気のなかの散歩はとても清々しかった。なんというか現実じゃないみたいに透明感のある朝だった。

お天気に恵まれて本当によかった。犬連れだから余計にそう思った。

スワンボートの群れ

朝の洞爺湖を満喫してホテルへ戻り、朝食を食べに行く。犬には先に朝食(持参)を食べてもらい、部屋で待っていてもらった。犬は怒っていた。ごめんごめん。

前日と同じレストラン。またもや地元食材たっぷりで種類豊富なメニューの数々。和食も洋食も食べきれないほど種類があって、朝からもりもり食べてしまった。いくらの醤油漬けに細かい昆布が入っていてこれがとてもおいしかった。もっと食べたかったけど旅先の朝食はいつも食べ過ぎてしまうので我慢した。

野菜も新鮮でおいしかった

ホテルをチェックアウトし再び湖の周りを散策。ひたすらにいい景色。さえぎるものがなく開けた視界とおだやかな水面。湖って最高。湖大好き。

島がぽこぽこしててかわいい

サイロ展望台は見晴らしがよく、洞爺湖のまた別の表情が見えた。私たち含め観光客もそれほど多くなく景色を存分に楽しめた。2匹の熊の剥製が昭和観光の名残という感じで佇んでおり、剥製とはいえ人間にはわからない匂いを感じるのか犬が怯えていた。

サイロ展望台からの眺め

お土産屋さんのねこ

ぐるっと回って洞爺湖の北側へ。水際まで近づけた。透明度が高く水面が波打ってきらきら眩しかった。犬はきらきらに怯えていた。怖がりなのだ。とはいえ湖畔の散歩はとても楽しそうで、いつもより足取り軽くちょんちょん歩いていた。

水がきれい

湖畔のパン屋さんラムヤート

道の駅などに立ち寄ったあと、ここからは国道230号を北上し留寿都を越え、途中から276号へ入り喜茂別へ。幸い母も犬も車酔いしないのでドライブを楽しんでいた。

牛たちがのんびり放牧されている(ように見える)牧場タカラ。犬は牛との初対面を果たし、草を食む牛たちをしばらく夢中で見ていた。体が自分の何倍も大きくても草食動物はこわくないんだな。牛のほうは犬に興味なし。

写真を見て気づいたけど羊蹄山ともうひとつ山がある。方角的に尻別岳かな。

牧場タカラの牛たち

牧場に隣接するチーズ工房タカラには「幸せな牛のミルク」という看板が掲げられていた。たしかにここにいる牛たちはのびのびとして幸せそうにみえる。もし牛に生まれたら北海道で暮らしたい。

牧草おいしそうだね

もう少し南下して、ソーケシュ製パン×トモエコーヒーへ。どこかの何かで見て、いつか行ってみたいと思っていたのだった。何で見たんだっけなぁ。道産小麦と羊蹄山の湧水、自家製酵母でこねた生地を薪窯で焼いたパン。絶対おいしいと思っていくつか購入した。車に戻ってすぐ食べた。おいしかった。この日の夜、宿でもずっと食べていた。おいしかった。パンのおいしさってもはや好みのような気がするけど、とても好きなパンだった。

ここへ来る目的がなければ、喜茂別という町も知らずに訪れることもなかったと思う。一度訪れるとそこからはもう知っている町になる。知っている町が増えること、思いを馳せたり寄せたりする土地が増えることが、私はとても豊かなことだと思う。

この旅から7年後、このブログを書いている2024年に、また喜茂別を訪れることができた。その話はまた今度。

焼きたてのパン

コーヒーも飲める喫茶スペース

国道230号へ戻り、中山峠へ。峠というだけあって勾配のある道が続く。休憩に立ち寄った望羊中山 中山峠の道の駅では、あげいもを母と犬と分け合って食べ、顔はめパネルも楽しんだ。スタンプで隠してしまってなにがなんだか…だけど、顔はめしてるのは犬です。

あげいもの顔はめをさせられる犬と羊蹄山

ここからさらに国道230号を北上し、札幌をめざす。どうしても六花亭に行きたかったので、六花亭真駒内ホール店へ。そしてお土産やら自分用やらたんまりと買い込んで満足。犬を車に残しておくのをかわいそうに思い、母と交代で買い物した気がする。

私は六花亭のお菓子が好きで旅行先に店舗があれば必ず行く。喫茶がある店舗ならお茶もしたい。定番のお菓子も好きだし季節のお菓子も食べたい。喫茶店舗や空港でしか食べられないお菓子や、当日賞味期限のお菓子などもあるので油断ならない。

まるさんかくしかくが浮かぶ店内

いろいろと気が済んだので、このあとようやく定山渓へ。

北海道旅 2017洞爺湖・定山渓 01

家族旅行の行き先を検討し始めていた矢先、北海道新幹線が開通した。これはちょうどいい!と思い北海道に行くことにした。なので、これは自ら計画・実行した初めての北海道旅行の記録。

旅の同行者は母と犬。他者のプライバシーは守らねばならないので、それを考えると載せられる写真が限られてしまった。そこはご容赦願いたい。

 

2017年5月某日 1日め

早く起きてまず自分と犬の身支度をした。犬は初めての新幹線旅。人間の旅行に付き合ってもらうからにはできるだけ快適に過ごしてもらえるようにと考えると荷物が増えた。

自宅からタクシーで最寄り駅へ行き、さらに最寄駅から北海道新幹線の停車駅へ移動。人間の切符は事前にえきねっとで購入済み。犬はキャリーケースにすっぽり入ってもらい、改札窓口で手回り品切符を購入。290円。安い。手回り品切符に留め具が付いていて、駅員さんがキャリーケースに括り付けてくれた。

北海道新幹線に乗り込んでから、購入したサンドイッチやお茶などで軽く朝食をとった。犬が入ったキャリーケースは母と交代で膝に乗せていたが、犬は静かに車窓からの景色を眺めたりおやつを食べたり、うとうとと眠ったりしていた。慣れない新幹線移動を少し心配していたのでほっとした。

新幹線の座席は往来が少ないであろう場所(トイレの近くなどは避けた)、かつ万が一吠えてしまった場合にデッキに移動しやすいことを考慮して慎重に選んだが、その心配は無用だった。とても助かった。おりこう。天才。

結局、乗車から降車まで犬は一度も吠えることなく、音を発したのはキャリーケースのなかで玩具のぬいぐるみを踏んだときにそれが「ぷお」と一度鳴っただけだった。周囲の乗客はそこに犬がいたことなど気づいていなかったと思う。

さて、前置きが長くなったけれど、いよいよ新函館北斗駅に到着。自宅を出てからじつに5時間ほどの移動だった。お疲れさま。

つやつやエメラルドグリーンの北海道新幹線

まだ新しい駅舎

乗車時間が長かったので、犬はまず外へ出てトイレを済ませた。よくがんばった。開放感から、駅前で北斗市ゆるキャラずーしーほっきー」とツーショット撮影。ホッキ貝の寿司がモチーフらしい。犬の許可が得られないので顔はスタンプで隠しているが、犬は満面の笑顔だった。

寿司飯部分がちょっと気持ち悪い

少し歩いて身体をほぐし、予約していたレンタカー会社へ向かう。当時はまだペット乗車OKなレンタカーが限られていて、予約までには数社に問い合わせまくる日々だった。ペット乗車OKとうたっていも「キャリーケースに入れたうえで、トランクに入れておかなければいけない」だったり、「どんな小型犬でも犬連れの場合はワゴン車しか予約しかできない」だったり、各社さまざまなルールがあった。

そのなかでも車種選択は自由、キャリーケースに入っていれば後部座席でOKというルールだったバジェットレンタカーを予約した。事前の問い合わせの際にも丁寧に案内してくれて、外資系だから犬に優しいのかなぁなどと思ったりした。担当者の人が優しかっただけかもしれない。(バジェットレンタカーは、今はもう函館北斗駅前から撤退してしまった。残念。)

無事にレンタカーを借り、新函館北斗駅から大沼を抜け森町方面へ。お寿司の持ち帰りを予約したいろは寿司さんへ。犬と食事ができるお店はなかなかないだろうと思ってテイクアウトできるお店を事前に調べておき、駅で電話注文しておいたのだった。

美味しそうな上寿司

せっかくの美味しそうなお寿司なので、町内のオニウシ公園へ移動してベンチで食べた。いいお天気で快晴。青空に桜が映えてとてもきれいだった。お寿司はどれも美味しく、北海道旅行最高のスタート。オニウシ公園は道の駅YOU・遊・森に隣接していてアクセスがよく、歩きやすくていい公園だった。

いろは寿司さんは2023年に営業を終了されたとのこと。美味しいお寿司をありがとうございました。

本州より少し遅い桜

満開の八重桜と母と犬

公園のランプが森!かわいい!

森町から噴火湾沿いに車を走らせ、八雲PAへ。八雲PAからは噴火湾パノラマパークにアクセスできて、ここも犬の散歩にちょうどよかった。青々とした芝生の上を犬がうさぎのようにぴょんぴょん跳ねていた。

噴火湾駒ヶ岳

その後、道の駅とようらに休憩に立ち寄った。豊浦町はボクシングの内藤大助選手の出身地とのことで、等身大パネルがあった。

売店で買った帆立フライが絶品で、おいCベリーという名前のいちごも砂糖水をぶっかけたのかと思うくらい甘かった。犬もいちごをむしゃむしゃ食べた。素朴でいい道の駅だった。最近は観光地然としたお洒落な道の駅が増えているけど、個人的には農産直売所と売店があって、地元の人も訪れるような道の駅が好き。

そこからほどなくして、初日の目的地である洞爺湖へ。羊蹄山がきれいに見えた。いいお天気でよかった。

洞爺湖越しの羊蹄山

洞爺湖畔にあるザ レイクビュー TOYA 乃の風リゾートにチェックイン。ペットと一緒に泊まれる宿を探していて、いくつかの候補のなかでお問い合わせの際の対応がとてもよかったのでこちらに決めた。実際の宿泊もとても快適だったので、ここに泊まることにして本当によかった。

ロビーからの眺め

素敵なインテリアと母

宿泊した部屋はその名も「ワンちゃんルーム」。部屋から洞爺湖畔に直接出入りできる、犬連れにはもってこいの立地。そしてホテルの1階部分はすべてワンちゃんルームということで、犬が少し吠えてしまったりしても「おたがいさまですね。ワンちゃんルームですものね。」という感じで気兼ねしなくて済むのもありがたかった。

夕食はホテル内のLe Vent(ル・ヴォン)というレストランでビュッフェ。地物や道山の食材がふんだんに使われていて、季節感がある料理が多く美味しかった。窓際の席を用意していただいたので眺めもよく幸せなひと時だった。この間、犬は部屋で留守番。激怒していた。ごめんよ。

海の幸山の幸が盛りだくさんのビュッフェ

大浴場も天空露天風呂も広々として気持ちよかった。犬が置いてけぼりにされると怒るので、温泉に母と交代で行ったような気がする。夜には洞爺湖で花火が上がり、外に出てみんなで花火を見た。なんだかゴージャスだった。ただし犬は花火が嫌いなので、早々に退散。

犬のことばかり書いているけど、母もこの旅行を心から喜んでいた。よかった。